私たちのミッションとパーパス
私たちの会社の名前を「フランク」としたのは、大切に飼っている保護猫が我が社がSDGs達成を目指すビジネスモデルを作り出すことになった原点だからです。
2014年に出会いましたが、その当時はまだ、ペットショップにペットを「買いに行くこと」が一般的な世の中でした。
既存のペットショップを否定するわけではないですが、わたしに撮とっては、ブランドのような血統書や、命を「買う」ことに違和感がありました。
むしろ、この世から「必要じゃない」と言われていた捨て猫を引き取ることが逆に、自分にとって、とても納得のいく選択だったのと、顔を見たときに宝物のような存在に思えて、フランクを飼うことになりました。
実は、代表である私は、2006年からハワイ大学大学院で、まちづくりやコミュニティ活性のための都市地域計画の一環としてSDGsの前身であるMDGsについて勉強をしたり、ハワイの歴史保護地域のサスティナブルツーリズムの企画や研究をしていました。同級生はみんな知識を活かせる海外へ機会を求めていましたが、わたしは震災から立ち直ろうとしている日本で活かしたいのに、なかなか日本でその学びを活かす機会がなかなかなく、半分、諦めていました。
それでも、フランクという保護猫を育て、既存の消費活動と一味違う体験をすることで、自分も「サスティナブル」の活動の輪の一員であることを強く自覚できました。
この体験から生まれた「わたしも仕事を通して、SDGs達成のきっかけを他の誰かにも与えることができるのでは?」という気持ちが全ての商品開発や事業のモチベーションとなっています。
「自分が消費をすることで、助けられるのは誰なのか?
どんな状況の人なのか?
自分の選択で解決したい課題はなんだろうか?」
この問いをすべての事業によって答えられるものだけ、弊社では事業とし、大事に育てています。
私たちがフランクと出会って初めてサスティナブルな選択をしたことに気づいたように、お客様をSDGs達成に巻き込む商品を作り、また、それを考えながら消費するお客様を増やしていくことを最も大きいミッションとしています。
日本人は使い捨てというよりも、イチロー選手がバットを試合のたびに磨くように、物にも神が宿るという神聖なスピリットを大切にしてきた民族です。
その物がどこから、どんな人の手を通って自分の手に届いているのか?ということを慮る気質を持っていると私たちは考えています。
そんな思いやりある消費者を増やしていくことも私たちのゴールの一つです。
我々のレザーブランド、Raffaelloでは、ダッカの交差点にたむろする物乞いの子供達の存在がもっとも心を痛めるもので、この子たちが普通の生活ができるようにビジネスで解決できないだろうか?という気持ちが設立の目的の一つです。
また、レザー加工にもひと昔前と異なり、かなり環境への意識を高めたなめし工場も増えてきていますし、生産者である私たちや、お客様からの要望を求めることでの意識も高まっています。
バングラデシュはアパレルの生産がたくさん増えていますが、このような惨状を知りながら商品を手に取る方は少ないかと思います。私たちとお客様との力で、あの子達を減らす手助けをしていきたい、という正直な思いで作っています。
同様に、児童労働も問題になっていますが、子供たちが困窮に陥ったり、教育の不均衡が起こる原因はシングルマザーの貧困です。
Raffaelloのパートナーは、シングルマザーを進んで採用している工房や事務チームと提携し、さらにバングラデシュの子供たちへの教育を勧めているNGOと連携して、この問題の解決をサポートしています。
アトテック事業では、家族にアトピー性皮膚炎で夜も眠れないほど苦しんでいた夫の体調や身体的ストレスからの精神的なダメージをなんとかしたい気持ちで何度も手作りしていたバスソルトを、同じような苦しみを持った方も諦めず、健康づくりのお手伝いをしたいと考えております。また原材料も自然のパワーを借り、環境に配慮しています。
今の選択で、未来の環境も守っていくことを真剣に考える時が来ました。
かつての私のように、自分一人の力ではとてもちっぽけで、世界の大きな課題に立ち向かうことは難しく途方に暮れてしまいます。
ですが、我々がSDGs達成への活動を盛り込んだ商品を作り、流通し、お客様にお伝えすることで、お客様の意識と行動を高め、パートナーシップによってSDGs達成を目指していきたいと思っています。